空飛願望

誰も知らない

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残忍

朝の電車。
若い男が眠りから覚めたと同時に、ここが所沢であることを理解し、降車を試みて走る。それは成功したのだが、そいつは携帯を座席に置いたまま降車。隣のおじさんが忘れ物に気付き声をかけるも、もはや届かない。俺と目が合う。携帯を託される。なぜ僕も手を差し出したかは謎。しかし、受け取った以上僕も追いかけなければ…。ドアが閉まりかける。肘を入れる。明らかに体が全部は抜けらない。困った。右手に持った携帯。こちらに背を向けてホームで電車を待つ持ち主。その時次の電車を待つおじさんと目があった。ヘルプを目で訴える俺。
そして…

携帯を投げた。

ここが俺クソ。
おじさん受け取らない。下に落ちる携帯。イヤな音がした。ドアが一度開き、僕は目に付いたその残骸を拾いにいく。手に取る。その質量はあまりにも小さく、電池パックのフタのみと化していた。本体は…?辺りを見回すも、目が悪いことも重なり見つからない。出発のベルが鳴る。

電車に乗った。

ここが俺クソ。

遅刻と飛び散った携帯を天秤にかけて遅刻が傾いたから乗った。
トータルで見ると俺のしたことと言えば、電車の発車を遅らせて、携帯を壊したのみ。あまりにもバカ。切羽詰まった時こそだろ…。ああ自己嫌悪。

午後、ゆきちゃんに会った。ゆきちゃんは茂木由紀さんです。ゆきちゃんは昨日のお返しにチュッパチャプスをくれた。あぁもうこれは恋をしそうだよ僕。
  1. 2008/10/25(土) 10:24:37|
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